警察

一昨日、兵庫県の明石から淡路ジェノバラインというフェリーを利用して淡路島に行き、そのまま縦断して最南にある淡路島南インターチェンジまで一気に進んだ。そこから徳島までは高速道路しかなくて自転車では渡れないので、自転車をバスに積んでもらうことになった。

しかし、そのバスが夕方までしか運行していないため、翌朝までICの前にある小さな停留所で待つことになったのだが、そこには何もなくて、夜中だったのでパーキングエリアまでの門も閉めきられていた。その時もうお茶を飲みきってしまって、とりあえずICに隣接している警察署に行ってみた。

 

外のインターホンを鳴らして「なんか、自動販売機みたいなの無いですか?」と聞いてみると、「ちょっと待ってくださいね」と言ったので外で待ってたら、警察官が一人出てきて「ここ自動販売機とか無いんですよ。ちょうどお茶あったのでどうぞ」と言ってペットボトルのお茶をくれた。

 

めっちゃ優しい警察官だな、と思いながら停留所に戻り、さて朝までどう過ごそうかと考えているうちに睡魔が襲ってきたので、どうせ誰も来ないし、と中にテントを張って寝ることにした。

テントを組み立てている最中、さっき訪ねた警察署から警察官が一人、こちらに向かって来ているのが見えた。やばい、怒られる!と思って慌てていると、警察官が来て言った。

「ここ暗いしちょっと寒いし、朝まで車の中で寝てもらってもいいのですが、どうですか?」

一瞬、思考が止まってキョトンとした。

もしかしたら、ここにテントを張られたら困るから、遠回しにそう言ってるのかなと思って「そうですよね、ここにテント張る方が迷惑ですよね」と言うと「いや、むしろ気を使われるならテント張っても全然大丈夫ですよ!別に誰も来ないし。ただ、ここ床固くないですか?」と言った。

いや、どんだけ優しいの。南あわじ市の警察官。感謝を通り越して、感涙。泣いた。

ノルマ達成のために電柱に隠れて交通違反車を待ち伏せしてた、某都某市の警察官にも見習ってほしい。

 

結局申し訳なくて断わりテントで寝たのだが、翌日無事バスに乗ることができた。

人生初の四国上陸に向けて、出発!