再会
なんと、一昨日Facebookに載せた写真を見て「もしかして今、摩耶山にいる?」と連絡してくれた旧友がいて、昨日会うことができた。
約7年ぶりの再会だった。
彼は大学院生になっていた。昔と比べ少し太っていたが、もともと細身だったのでちょうどいい感じだ。
とても不思議な感覚だった。
彼に対する記憶は高3で止まっているのに、そしてそのときと見た目や話し方はほとんど何も変わらないというのに、目の前にいるのは7年の経験を経て大人になった"別人"だった。
大学院に通いながら、NGOのインターンに参加しているという。
「自分のためじゃなく、人のために生きなさい」
中学、高校と同じ学校に通い、お互いにそういう教育を受けてきた。
それに対し、「何故自分のために生きてはいけないのか」と疑問を持った私と違い、彼はその教育の最たる成功例だと、国際協力について生き生きと語る姿を見てそう思った。
私がそんな目で見てしまっていたのか、話の途中、「ゆすんもしかして、俺のことエリートと思ってる?」と聞かれ、「うん」と答えると「全然そんなんちゃうで!大学院とか誰でも入れるで」と言った。
私は思った。嘘を付くなと。
というのは冗談で(笑)純粋に、立派な人間になっていた彼がとても誇らしかった。
別れ際「歌ってほしい」と言ってくれたので、公園に立ち寄り、カントリーロードと彼の好きなカネコアヤノの歌を歌った。
すごく喜んでくれて、私も同級生の前でこんなミニライブができるとは思わなかったので嬉しかった。
音楽がきっかけで、こんな素敵な再会ができた。音楽の力と、SNSの助力を感じた旅路でのできごとだった。