2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧
私はシロと連絡を取り合い、家を訪ねた。 シロの家もまたボス猫領の中にあったが、不思議とそこにはボス猫の匂いはしてこなかった。その代わりに、ただただシロの好物であるカマンベールチーズの香りが淡く漂っていた。 「シロ」シロは私の声を聞いて体をビ…
数日後、私はボス猫の仕切るテリトリーの中にある茶白の家に向かった。気のせいかもしれないが、そこに入るとどこからともなくボス猫の匂いが漂ってきたので、また大学時代を思い出してしまってげんなりした。ボス猫とはくれぐれも会わないように周囲を確認…
私はボサ猫。今は一人暮らしをしている。一年前に湘南犬猫大学猫学部・人間心理学科を主席で卒業した後、主に人間と接することにトラウマを抱えた猫たちを手助けする心理カウンセラーとなり、社会猫一年目を迎えた。大学時代は寮生活だったのだが、窮屈で仕…
最終話「ミスタータンブリンマン」 ホーホーホッホー!(キジバトの鳴き声)ん...?僕はいつの間にか机に伏せて寝てしまっていた。なんだもう朝か...学校に行かないと。学校に行く準備をしながら、僕はいつもとは違う胸騒ぎを覚えていた。 もうすぐ学校に着…
第二話「失われた声」 僕は走って家に帰った。 ガラガラ〜「あらおかえりなさい!今日はえらい遅かったわね。さあ、晩ごはん食べなさ...」ガチャン!僕は母の言うことを無視して自分の部屋に籠った。僕はタンスの引き出しを開けた。叩きすぎて壊れてしまった…
新型コロナウイルスがもうほとんど終息しようとしていた矢先に、巨大隕石が地球に向かって猛突進してきた。もし隕石の速度が落ちることなく、方向が少しも変わることもなく、このまままっすぐ地球に向かってくるのであれば、今日が地球最後の日であるらしい…
https://youtu.be/ED3qi_9YhgU 1ブサイク 負け犬生きている価値は無いあいつみたいなクズに生まれないでよかった 傷付けても関係ない私がスッキリすれば関係ないただ一つ気をつけなきゃならない名前をさらさないこと 匿名ベイベー匿名ベイベーあいつを蹴落と…
第一話「タンバリンの少年」 「ミスタータンブリンマンが来た!」学生たちは、タンバリンの音を響かせながら淡々と廊下を歩いてくる音代からざわざわと離れていく。「タンブリンマンだ!」「タンブリンマンよ!」……彼の向かう先には、室名札に「3-B」と書か…