大分・別府
大分の別府では、ゲストハウスに泊まった。
同じ部屋の武子さん。
見た目もそうだけど、話してるところを見ても、とても85歳に見えない。
もともとは海外に行くのが好きで、もう行ってない国のほうが少ないらしい。
色んな国の話を聞かせてもらって、すごく面白いし、やっぱり私も世界を旅してみたいな〜と思った。
今はコロナで行けないから、日本を旅してるのだという。
福島出身で宿を経営されていたのだけど、地元が原発で駄目になっちゃって、今は拠点が千葉にあって、でも2ヶ月しか帰らないのだと。原発事故の補償金が結構もらえて、それで旅を続けられるらしい。
なんか…複雑な気持ち。(笑)
本当は一泊だけして出発するつもりだったのだけど、夜一緒に飲もうよと言ってくださったので一日だけ延長することにした。
武子さんが作ってくれたつまみ。
「私はね、ドレッシング使わないの!」って、サラダに塩昆布かけたのが美味しかった〜
共同のリビングみたいなところがあって、スウェーデンから来た人とか、有名な競艇選手とか、元ヤクザの人とか、その弟子で少年院にいた19歳の男の子とかがいて、そんな個性しかない人たちの中で歌わせてもらった。
そんな人たちの中の一人、東京から来られた鍼灸師のひろしさんという方が、私のことを「浜辺美波か、志田未来に似てる」と言ってくれて、私はこの上ない幸せを感じた。
武子さんは明後日ヒットパレードクラブに行くといって「あと二日いて、一緒に行こうよ!」とおっしゃってくれた。
んー、残りたい。でもあと二泊分と、ヒットパレードのお金考えると、シビアだな…でもせっかく誘ってくれたし、旅は長いし、一日二日ぐらいどうかな…と色々考えた結果、やっぱり前に進むことにした。
旅は気ままにできるのが本当は一番いいのだけれど、富豪とかでは限りお金問題が常につきまとう。
だから人との出会いも一瞬かもしれないけど、その分その時間を大切にしようと思えるのかもしれない。
でも、また旅先で出会えたらいいなと思う。