ゆすんB

自分が弾き語りをしてるとき、撮影した動画を確認しているとき、いきなり"ゆすんB"と名乗るやつが登場して、いちいちいちゃもんを付けてくる。

 

「そのフレーズ気に入ってるんかしらんけど、客席しらけてんで」
「はい、音楽理論知らんのバレバレ〜」
「歌下手すぎてワロタ。もうちょいレベル上げてこうぜ」

 

「お前、うるさいねん。お前がやれや」
とゆすんAが言い返しても、
「え、なんで私なん。歌いたいゆうて歌ってるん、あんたやん?」だと。悔しい。

 

そしたら、
「このフレーズ、もうちょっと優しい言い回しにしてみよう」
「理論的なことも勉強してみよう」
「もっと歌練習しよう」
といって、ゆすんAが動き出すしかない。 

 

でもそうしてみると、ゆすんBが言ってることが案外間違ってなかったりして、結果的に感謝することが多い。

 

お節介なこともある。
例えば、
「なに気持ち良さそうに歌ってんねん、自分に酔ってんのか」
「そもそも、お前は人様の前で堂々と歌ってもいいような人間なんか?」

 

ゆすんBがそんなことを言い出した際には、「そうやで、なにが悪いん?ほっといて!」と言い返すことで、ゆすんAは辛うじて自尊心を保つ。

 

そのうちゆすんBも諦めて、この手の嫌味は言ってこなくなることを願っている。