Gとの戦い

やっとセミがおとなしくなってきたかと思うと、昨日家にGが出た。
Gとは、ゴジラのことですか?というような特撮マニアの方に向けて説明しますと、ゴキブリのことです。この名前の響きから生理的に無理(書いただけで鳥肌が立った)なので、Gと呼称させていただいております。
虫全般に対して半径10メートル以内に近寄ってほしくない私だが、その中でもGはこの世から消えていなくなってほしいランキング堂々たる1位の逸材。そんなGが家に現れるということは、私にとってはヤクザが殴り込みに来るのと同じようなことだ。
 
私は5畳一間という、ちょっと広めの独房みたいな部屋で生活しているのだが、そのとき私はギターを片手に作曲をしていた。
すると横から誰かの気配がしてふと目を向けると、例のそいつがいた。f:id:yusunchoe:20200821000814j:image「ゆすんさん、こんばんは!作曲大変っすね」
「うん、ありがとう……ってお前誰だよおおらららあああぁあ!!!!!」
私の口からはそれこそゴジラみたいな声が出た。自分でもこんな声が出ることを知らなかったので、SSWとしては期せずして歌唱面での新たな可能性を感じた。
しかし喜ぶのもつかの間、そのあと一進一退の激戦が約30分間続いたのだ。結果的にGを無事天国へお見送りすることができたが、その代わりに衣装ケースの服がぐちゃぐちゃになり、5年間愛用していた電気スタンド(武器に使った)が犠牲になり、運動部の部活後みたいな汗のかき方をしたのでもう一回お風呂に入った。
f:id:yusunchoe:20200821000830j:image昔、私が「世界中のGを呪い殺したい」と友達に話したときに、友達が「でもGはゆすんのこと好きかもしれないよ?だって、そもそも嫌いだったら来ないし」などとナンセンスなことをぬかしてきたが、もしそうだとしたらもっと気持ち悪くないか。
「ゆすんさーん!構ってくださいよ〜🥺」って走ってくるのだ、Gが。もちろんこちとら構う気などは毛頭なく、熱湯をぶっかけて秒殺だ。
 

でもそんなことを考えていると、Gがちょっと可哀想に思えてきた。(秒単位で気が変わるでお馴染みの、ゆすんです)
Gは望んで気持ち悪い容姿で生まれてきたわけではないのだ。自分がこんなことじゃ、世界から差別がなくならないのは無理もないなと思う。「人種差別反対!」なんて高らかに叫べる身分じゃない。
 
いつかGがヘイトスピーチ反対デモを始めるかもしれない。そうしたら、人間が「生物種差別」で訴えられる日も遠くないはずだ。
私がGを好きになることはこの先一生無いと断言できるが、せめて「私がGを嫌いなのは生物種の括りとしてではなく、あくまで個人的な適合性の問題です。よって、これは差別ではありません!」ぐらいの主張はできるようにしておこう。
 
☆8/22(土) 藤沢善行マッケンチーズカフェ
出演:南湖郁弥(19:00)、ゆすん(20:00)
※10名限定完全予約制
charge / donation(投げ銭)
open / 18:00 
start / 19:00